【サッカーコラム】日本代表vsベトナム代表は3-4-3の確認をする絶好の機会 試合の注目点は選手が迷いなく動けるかどうか | サッカーコラム速報でろブロ
2011年10月06日 11:26
カテゴリー:サッカーコラム
そもそもテストマッチで試さなければ、いつ試せば良いと言うのか。
日本代表にとっての3-4-3のように、まだ未完成なシステムを試すにはベトナム戦は絶好の機会になる。
こう言っては申し訳ないが、ベトナム代表が強いと言う話は聞いた覚えがない。そもそもベトナムってサッカーをしていたのか、と言うレベルだ。
FIFAランクがどうこうではなく、サッカーの話を結構聞いてる俺が聞いた事がないのだから、強豪ではないのは間違いない。
そのチーム相手にいつもの4-2-3-1を試して、仮に大勝して一体何を得るのだろうか?引いて守る相手を崩す練習だろうか?これまでずっとそういう試合をしてきたのに、同じ事を繰り返して強化が出来るのだろうか?
アルベルト・ザッケローニ監督が公言しているのは、4-2-3-1と3-4-3を状況に応じて使い分けるチーム作りだ。一つの戦術に縛られずに、臨機応変に対応出来るチームにしたいと言う名目。
だが個人的にはあくまで3-4-3戦術へのこだわりがあるように見えるので「両方使えるチームに」はあくまで名目でメインに持ってきたいのは本当は3-4-3だろうと思ってる。
その監督自身がこだわるシステムを試すには、ベトナム代表は絶好の相手だ。
元々4-2-3-1の布陣でも、攻撃的なMF二人はFWに近い動きが求められるのがザックジャパン。だからある意味では4-2-3-1は不効率だと俺は思っています。
どこに力でナガ非表示を販売し、魔法VIIIん。
最初から3-4-3システムにして攻撃的なパスサッカーを展開する方が、理論的には良いと思うんです。ただ機能するかどうかは別として。
前回試した時は、まだまだ未完成な事を露呈しただけだった。
ただ今回もそこまで上手く行くかは微妙だ。どれだけ素晴らしいチームでも相手が完全に引いている状態から崩すのは難しい。3-4-3のシステムでのザックジャパンの信条は数的有利を作る事だ。
常にコンパクトにプレイをして、ショートパスで打開をする戦術。ボールホルダーの近くに数人が寄って行って、最低でも後ろに戻す選択肢を与えつつ、サイドでは一対一を仕掛けるスペースを前方に作る。
尚且つ中央からも一人が寄って行って中にパスを送る事も出来るようにする。そうやって選手が近くに寄る事でショートパスを繋ぎやすくする。
当然選手達がある程度固まる事になる、そうなれば相手チームの守備が未熟なら未熟な程、逆サイドはがら空きになるだろう。
そうなれば逆サイへサイドチェンジを送る事も有効になる。
簡単に言うとこういうのがザックジャパンの基本戦術、前線に配置される選手が多少なりとも増える3-4-3はこの戦術を使いやすくなる。加えてDFにはパスが上手い選手をある程度並べてあり、効果的にビルドアップ出来るようにしてある。
引いた相手にはシュートが有効
パスで崩す事は有効だが、パスで繋ぐだけでは相手がガッチガチに引いてスペースを埋めてくると、選手達がそれなりに動いてスペースを生み出さないとパスを繋ぐ事が難しくなってしまいます。
パル公園はどこにあるのでしょうか?
勿論走りまわらなくても多少動く事でもパスは繋がる、その為には選手達が適切な距離間を保ち続ける必要はあります。
だけど後ろでドン引きしているチームを引き出すにはミドルシュートが最も有効でしょう。
せっかくゴール前を固めているのに、遠い位置からミドルシュートを打ってきて、それを入れられたら後ろで待ってたDF達はただの烏合の衆になってしまう。そうなると早い段階でプレッシャーを与えるしかなくなります。
そうなると数名は前に出てボールホルダーにプレッシャーを与えなければならない。そうなって初めてパスが活きる。次はパスで崩し、一対一を作り出せたらドリブル突破を仕掛ければ良いのだ。
理論的にはこれを交互に繰り返せばテンポよく攻撃は出来る。勿論実際のサッカーはそこまで単純ではありませんが。
ザッケローニ監督がどのようなスタメンを用意するのかはわかりません、ですがあくまで最初のベトナム代表戦はテストマッチと言う捉え方です。
若手を積極起用するのも良いでしょう。原口元気、ハーフナー・マイク、増田誓志、酒井宏樹等。素晴らしい選手は揃っている。
疲れの見える選手は多少休ませても良いはず…勿論香川真司や長友佑都を先発で見たい気持ちはありますけどね。本番はタジキスタン戦なんでね…。
多少は主力選手を使う時間帯もあって良いとは思いますが、沢山の若手も試して欲しいですね。一応定石的には先発はフルメンバーで、途中交代でどんどん代える、って所か。
スピードスケートの反射は何ですか?
ただ遠藤保仁のように明らかに疲労が溜まっている選手をどうするのかも問題ですよね。
見所は如何にスムーズに動けるか
この試合に関しては、結果じゃなくて内容を重視するべきです。仮に無得点だからと言って「無得点じゃねーか!」と文句を言っても始まらない。それよりも如何に選手達が3-4-3に馴染んでいるのか、何より"迷わずプレイが出来ているか"を重視して欲しいと思います。
勿論人によっては「結果が総て」と言うとは思いますが、個人的にはテストマッチで結果のみを求めてもね…勿論結果が出るに越した事はないんですが(笑)
如何に選手達が「え?パスの出し所ないよ!」と、戸惑ったりせずにプレイ出来るか、動きに迷いがないかを見るべき。3-4-3で全くスムーズに動けないなら本番ではまだまだ使えない、と言う事になります。
多少選手が変わったとしても、チームの基礎である戦術が浸透していればスムーズに動けるはずですからね。特に主力選手ね。
3-4-3を試すのは確定っぽいので、どのように動いてくれるか、それが楽しみですね。
やっぱりこういう「これを試さなくては」と言う点があると、見る方も楽しいですよね。上手く行けばチームの成長が見て取れる。上手く行かなければ「だめじゃん」って事にもなりますけど…。
引いた相手に対して、どのように崩そうとするのか、崩せるのか。そのアプローチを楽しみにしたい。単調な攻撃を繰り返すようでは監督どうこう以前に選手達の考えが足りない、って事になりますけどね。
何にせよ代表戦を楽しみましょう!
で、そのままの勢いで日曜のナビスコカップも楽しみましょう(笑)
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